問題は如何にしてパンを造るかではない、誰がパンを造るかであります。
これは進々堂創業者・続木斉が昭和3年に書いた「製造と創造」という詩の一説です。私の大好きな言葉のひとつです。
パンは本当に不思議な食べ物で、全く同じ材料と製法でも、造る人が違うと全く違うパンが出来てしまうことがよくあるんです。 「パンは生きもの」と言われるのはこのためです。 レシピや技術はもちろん大切ですが、それら自身がパンを造るのではありません。 造る人の想いと情熱がパンを造るのです。 はじめに造り手の「こういうパンを造りたい。こういう美味しさをお客さまと分かち合いたい」という強い想いや情熱があり、その想いを実現するために正しい材料と製法を選び、そしてお客さまに感動を与える美味しいパンが造れる。 そういう順番なんですね。 昭和3年の京都でこのことを断言したとは、本当にすごい人だなと思います。
考えてみたらパン造りに限らず、全ての仕事に当てはまると思いませんか。 どんな仕事でも、マニュアルや作業基準があれば全員が素晴らしい仕事ができるというものではないでしょう。 「こういう仕事がしたい」という強い想いと情熱を持った人が、様々な問題や困難を乗り越えて真剣に取り組み続けたときに、素晴らしい結果が出せる。 結局のところ、仕事とはそういうものなのです。
進々堂の仕事は、ご近所の常連さんや世界中から京都を訪れる観光客の皆さんにたくさんの笑顔を提供する仕事です。 また、ホテル・レストランさんへのパン販売も、一流の料理人さんに美味しさを認めていただきながら、ホテル・レストランさんのお客さまに笑顔を提供する仕事です。 進々堂の仕事すべてが、お客さまの笑顔が増えれば増えるほど売上が増え、会社も利益を得て、働く私たち自身も豊かになれる、そういう素晴らしい仕事なのです。
進々堂は想いと情熱を持って真剣に仕事に取り組む人を求めます。
仕事だけではありません。
進々堂は趣味にも、恋愛にも、家族の幸せにも、地域貢献にも、真剣に取り組む人たちの集団でありたいと願っています。
私たちと一緒に進々堂の仕事を通して、生き甲斐のある毎日と幸福な人生を手に入れましょう。